9日は角テールカルマンの鈑金作業を開始しました。
剥離処理も大体になりましたので、鈑金作業に入ります!
今回使用するメタルパーツの殆どは、オーナー様自ら海外パーツメーカーにオーダーして用意してもらいました。鈑金見習いの時に『段取り八分』とよく言われましたが、ここまでオーナー様に先行して段取りしてもらえると作業進行が楽になって助かります。
今回は、国内部品商の方々が取り扱いしているメタルパーツの他に、カルマンギアではお決まりの様にサビ腐食で痛んでいるのAピラー下側も用意して頂いたので作業が楽しみです。
そして、ヒーターチャンネル部の補修から作業します。
'56カルマンのヒーターチャンネル内の仕切り板は複雑な形状では無く、パーツ販売もされていない様なので、ボンデ鋼板を使い製作します。
先ずは、左側をジャッキアップし以前切り取ったパネルを用意し寸法取りをします。
次に、ボンデ鋼板にトレースして切り出し、折りの準備をします。
切り出す際にカール状になったボンデ鋼板を軽く伸ばし鍵鏨で折り込みます。
ここで、大型のシャーリングや鉄板折り機が有れば簡単出しキレイな折がと思われると思いますが、自動車自体、直線の様で微妙な湾曲をしている部分が多いので、直線折りは滅多に有りませんから、鍵鏨で折り込んだ方が自然なRも付けやすいので、鈑金屋は20年以上この鍵鏨で折り込みをしています。
流石に全長1600mmの直線直角の折は時間も掛かるし気も遣いまが、何とか左右の2枚分の折が終了しました。
ここまでで、9日の作業は終了です。
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