169 次にRrフェンダー鈑金に掛かります。
170 使用するパーツは、此方もFlat4様取扱いのパーツで、
左から
Rrフェンダー ロアーフロントパネル、
Rrフェンダー ロアーフロント インナーパネル、
Rrフェンダー ホイールアーチパネルの三点です。
171.172 先ずは、Rrフェンダー ロアーフロント インナーパネル部を
切除しハンマーリングを加えながら形成し溶接します。
173~175 インナーフェンダーの腐食部をポンデ鋼板で補修しPOR-15を塗ります。
※ここで、イレギュラーが発生しました。
Rrフェンダーアーチ部を切り取り作業中、切り口が歪みながらテールエンドが『ガック』っと下がってしまいました。
以前、追突事故の損傷で左側インナーパーツの歪みが酷く、
アウターパネルのみの補修では修復不可能と判断し、
左Rrセクションの広範囲での移植作業に変更になりました。
事故の損傷は、Rrコンパーメントパネル、Rrホイールハウジングアウター、
エンジンコンパーメントインナーデッキと広範囲で損傷しています。
オーナーと相談した結果、カーペットやサウンドボードで隠れてしまう部分は、それなりに補修し、
アウターパネルなど目に付く所をしっかり補修する事に。
176 ポートパワーなどを使い、エンジンルーム内左側の粗出しをします。
178.179 ’65部品取車から必要パーツを切り出します。
理由は後で説明しますが、ダッシュパネルも一緒に切り出しました。
180 左Rrフェンダーは、アウター、インナー共に使用するので、お互いを痛め無い様に丁寧にバラシます。
181 先ずは、Rrホイールハウジングアウターから。
182.183 Rrホイールハウジングアウターの作業がし易いようにアウターパネルを切り取ります。
この時アウターパネルの状態と、新たに溶接する事を考え切断箇所を決めます。
184~187 インナーフェンダーのスポット溶接部を丁寧に外します。
この時さらにテールエンドが下がってしまいました。
188~190 ポートパワーを使いエンジンルーム側のパネルを矯正し、
Rrホイールハウジングアウターにストレスを掛けない様にして溶接します。
191.192 次に、部品取から移植したRrホイールハウジングアウターの錆腐食部を切り取り補修します。
193 型紙を使いポンデ鋼板を切り出します。
194~196 鏨を使い形を形成して行き、二分割で製作したパーツを溶接します。
197.198 製作したパーツを基に切り取り溶接口を削り合わせます。
199~201 削り合わせたパーツをロッキングプライヤー等で固定し溶接します。
その後、溶接部を削りハンマーリングをして面を整えます。
202 続いてRrフェンダー アウターパネルの準備をします。部品取りから切り出したRrフェンダーですが、
フェンダー ホイール アーチ部に腐食損傷が見られます。
先に、Flat4様取扱いのRrフェンダー ホイールアーチパネルを使い補修します。
203~206 Rrフェンダー ホイールアーチパネルのアールが微妙なので、
分割して溶接、ハンマーリングを繰り返し形成して行きます。
207.208 リヤパネル部にも錆穴があるので補修しておきます。
209~212 RrホイールハウジングアウターとRrフェンダー裏側にPOR-15を塗ります。
213~215 POR-15の指触乾燥確認後、サフェを吹き付けます。
216~218 作業途中の写真を撮り忘れましたが、Rrフェンダー溶接口を慎重に合わせ、
パンチング&フランジャーを使いフランジングを施し、
何度か仮組、削り合わせをして、仮溶接します。
合わせてRrフェンダー ロアーフロントパネルを仮溶接します。
219.220 本溶接の前にRrフェンダー ロアーリアパネル部の腐食部を切除し、削り合わせ仮溶接します。